先日、滋賀県竜王町にてセアカコケグモの生息調査へ行ってきました。セアカゴケグモという名前を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、実際にその生態や危険性について詳しく知っている人はまだ少ないのが現状です。調査の様子と駆除の様子を詳しく記載していきます。
「玄関まわりに見慣れない黒いクモがいる。気味が悪いので一度見に来てほしい」との調査依頼でした。お客様のお話から数日前から室外機付近や雨水桝の周辺でクモを何度か目撃しており、見た目が普通のクモとは明らかに異なっていたため、ご自身での対応は避けたとのことでした。
■現地調査
翌日、現地調査にお伺いしました。まずは目撃情報のあったポイントから順番に確認していきます。調査した場所は室外機の裏側、駐車場の側溝付近、雨水桝のフタの裏側、物置の裏やブロック塀の隙間などです。いずれも暗くて風通しが悪く、虫がたまりやすい典型的な発生環境でした。調査を行っていくと、雨水桝のフタの裏側にメスのセアカゴケグモ数匹を発見しました。さらに周辺の隙間からは卵のう(卵の入った袋)も複数見つかり繁殖が進行中の可能性が高いと判断しました。

■作業内容
セアカゴケグモが発見された場所を中心に以下の方法で駆除作業を実施しました。
使用薬剤
クモ専用の残効性殺虫剤
空間噴射用殺虫剤(即効性)
熱湯処理(卵のう処理用)
施工内容
成虫個体の捕獲およびその場で処分
卵のう物理的除去、薬剤散布
巣を作りやすいポイントへの予防剤処理
また再発防止のため、室外機裏や排水桝周辺に対しては予防の意味も込めて処理を行い、施工後にはお客様へ現場写真と説明を行いました。
作業はスタッフ2名でお伺いし、時間としては約1時間半ほどでした。金額は16,500円(税込)となりました。
■お客様の声
「クモが苦手で、とにかく怖かったのですが丁寧に説明してくださって安心できました。家の周りにまだ何かいるかもしれないと思うと不安しかなかったですが、写真を見せてもらいながら処理状況を教えてくれたのがありがたかったです。」
とのお声をいただきました。今回のお宅は田畑に囲まれた比較的自然の多い地域で、昆虫が集まりやすくそれに引き寄せられてクモ類が繁殖しやすい環境でした。セアカゴケグモは春から秋にかけて活動が活発になり、巣の場所も人目につきにくいため発見が遅れがちになります。卵のうからは数十匹~数百匹の子グモが孵化しますので、早期発見、早期駆除が最も重要です。
屋根裏に大きな蜂の巣があるので来てほしい」とお客様からお電話をいただきました。お客様のご家族は「数日前から屋根付近に頻繁に大きな蜂が出入りしている」と気づかれ、屋根裏にハチの巣があるかもと心配になられたようでした。
■セアカゴケグモとは
そもそもセアカゴケグモってどういったクモなのか軽くご説明します。セアカゴケグモは神経系の毒を持っており、咬まれると激しい痛みを伴うことがあります。症状には個人差がありますが、様々な報告がされています。局所の腫れや発赤、熱感、激しい痛み(刺された瞬間よりも時間が経過すると共に悪化することもある)、全身症状(めまい、嘔吐、発熱、筋肉痛、関節痛)などがあげられます。重症の場合、呼吸困難や意識障害に陥る場合もあるため、非常に注意しなければならない害虫です。メスの生体の特徴として、約10㎜~15㎜、腹部に赤い縦筋模様があります。基本的にはおとなしい性格ですが、刺激すると咬んできます。厚生労働省が「特定外来生物」に指定しています。ペットや小さなお子様がいるご家庭では特に注意が必要になってきます。もし咬まれてしまった場合の対処法をまとめた記事がありますので、参考にしてみてください。
■予防方法
セアカゴケグモを発生させないためには自分でできる予防方法があります。まず排水桝、側溝のフタの裏を月に1回程度チェックしましょう。家の周囲の不要なものは整理し風通しをよく保つようにしましょう。またクモの巣を見つけたらこまめに除去した方がいいです。市販のクモ忌避剤の散布も効果的でしょう。しかし、発生した場合は事故処理せず業者へ相談するようにして下さい。
セアカゴケグモはパッと見ると普通のクモに見えますが、毒を持つ危険な外来種です。1匹見つかっただけでも卵のうや複数の個体が潜んでいる可能性があります。今回は早期発見できたため被害を未然に防ぐことができました。個人のお宅、企業、学校、施設、自治体などあらゆる現場に対応可能です。


