セアカゴケグモに咬まれないためには?咬まれた時の症状なども併せて解説!

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セアカゴケグモ生息場所(家のまわり)

セアカゴケグモの生息場所を家のまわりから中心に解説していきます。まず、エアコンの室外機です。エアコンの室外機の下や裏だけでなく小さな隙間が沢山あり、雨風や天敵から身を守るのにピッタリの条件です。発見された事例では、外に置いているタイヤやサンダルなどの身を隠せる隙間があり、普段頻繁に動かさない物に潜んでいる事例が多々報告されています。また庭に置いているプランターと壁の隙間、持ち手の裏など庭作業で手に触れる場所でもセアカコケグモが潜んでいる可能性があります。庭の作業中に巣だと気づかずに咬まれてしまった事例や、ベランダに出る際置きっぱなしのスリッパに隠れているセアカコケグモに気づかないまま履いてしまい、咬まれてしまったなど、無意識に刺激してしまった事例などが報告されています。庭作業の際は手袋等を着用したり、外に置きっぱなしのスリッパは中を確認してから履くなど注意をするだけでセアカコケグモに咬まれる被害は格段に減ります。

セアカゴケグモ生息場所(外出時)

外出時のセアカコケグモの生息場所を解説していきます。まずは、エサとなる昆虫が多くいる公園です。公園のベンチの下や花壇のブロックの隙間など日当たりがよく、雨が当たらない場所です。公園の遊具で発見された事例もあります。子供達が楽しく遊ぶ遊具からの発見は何とも恐ろしい事例です。公園の他にも自動販売機の下、側溝のフタの裏側、駐車場のカラーコーンの中など日常よく目にする人工物にもセアカコケグモが潜んでいる可能性があります。過去にセアカコケグモが目撃・駆除された公園などには注意喚起のポスターが貼られていたり、市区町村のホームページに掲載されている事が多いです。過去に目撃・駆除された場所、または近くに生息している可能性が高いため注意が必要です。もし、セアカコケグモを発見しても素手で絶対に触らないようにしてください。

セアカゴケグモの特徴

まずセアカコケグモの特徴ですが、オスとメスでは少し特徴が異なります。サイズは、オスが3〜5ミリ、メスは8〜10ミリです。見た目は全体的に光沢のある黒色で、名前の通り背に赤い模様があるのはメスのみです。オスは茶色っぽく赤い模様がありません。毒があるのもメスだけなので、特徴的な赤い模様のクモを見かけた時は気をつけましょう。セアカコケグモの原産地はオーストラリアの熱帯〜亜熱帯地域に生息しています。なので日本では春から秋の比較的暖かい時期に活発に行動し、冬は冬眠に入るため見ることは少なくなります。お墓のすき間や供物台の下、土手の排水パイプの中、溝のグレーチングや鉄板の下など、雨のあまりかからない人工的な狭い場所に多くいますが、まれに生け垣の中などにもいます。大部分は地面から数十センチメートル以内の低い場所にいますが、2階のベランダにいた例も知られています。また、クモと言えば透明の糸で作られた規則的な放射状の巣をイメージしますが、セアカコケグモの巣は特徴的です。巣は地面近くで枯れ葉などが付着した立体的な巣を作ります。強い粘り気のある糸で作られているたくさんの落ち葉などが絡まった巣を発見した際は、セアカコケグモが隠れている場合があるので触らないようにしましょう。また、セアカゴケグモの毒はα-ラトロトキシンというタンパク質が主成分の神経毒で、咬まれると、チクリと針で刺されたような痛みを感じます。その後、だんだんと咬まれた部分が熱を持ったり、腫れて赤くなったり、痛みも全身に広がっていきます。主な症状は、嘔吐、発熱、発汗、頭痛、発疹、下痢、関節痛など。重症化すると筋肉麻痺の症状が出たり、呼吸困難を発症する場合もありますが、咬まれて重症化するケースは稀で、数日から1週間で回復するケースがほとんど。医療機関には抗血清が準備されていますし、これまで日本においてセアカゴケグモの毒による死亡報告はありません。しかし、原産地のオーストラリアでは乳児や高齢者の方がセアカゴケグモの被害で命を落とした例(※)があり、十分な注意が必要です。※オーストラリアでは1959年に抗毒剤が導入されてからは1人も死亡者は出ていません。万が一、セアカゴケグモに咬まれてしまったら、傷口をお湯や水で洗い落とします。出血している場合、止血せずそのまま出血させて毒を体外に出すようにします。その後、できるだけ早く医療機関(皮膚科または総合病院)に受診しましょう。包帯や止血帯の使用は、痛みを増強させるので使わない方が良いでしょう。

咬まれた際の症状

1)局所症状

咬まれた直後は局所の痛みはほとんどなく、あっても咬まれた部位に軽い痛みを感じる程度です。刺し口が一つあるいは二つ見つかる場合もあり、咬まれた部位の周辺に発疹を見ることもあります。その後に局所症状が出現してきますが、その時間は様々で、通常は5~60分の間です。最も大きな特徴は、疼痛が増強して時間と共に痛みが咬まれた四肢全体に広がり、最終的には所属リンパ節に及びます。これに要する時間は30分~数時間です。局所の発汗も起こり、しばしば熱感・掻痒感も伴うこともあります。

2)全身症状

咬まれてから全身症状を示す者はごく一部で、重症になるのは小児、高齢者、虚弱体質者です。咬まれてから約1時間で全身症状を示すこともありますが、一般には徐々に進行して12時間以上かかることが多いです。主要な全身症状は疼痛で、この痛みは全身に及ぶこともあり、咬まれた部位の近くの躯幹だけに限局することもあります。例えば、上肢を咬まれた場合、強い痛みは顔・頚・胸部に生じ、胸部痛がしばしば心臓発作による痛みと間違われることがあります。一方、下肢を咬まれると、強い痛みは腹部に生じ、急性腹症とよく似た症状を示します。躯幹のどの部位を咬まれても腹痛は起こり得ます。時に筋肉の痙攣が主として腹部に認められることもあります。著しい発汗が全身に、あるいは咬まれた部位とまったく異なる部位に限局して認められることがあります。また、全身の筋肉の弛緩が起こることがありますが、麻痺にまで至ることは稀です。他の主要な症状としては、嘔気、嘔吐、発熱、不眠症、めまい、頭痛、全身の発疹、高血圧、下痢、喀血、呼吸困難、排尿困難、重度の開口障害、食欲不振、眼瞼浮腫、全身の関節痛、全身の震え、不安感、羞明、流涙、精神異常、徐脈や頻脈、括約筋の痙攣に続いて起こる尿閉などです。乳幼児が咬まれると痛みのため泣き叫び、間欠的に痙攣し、症状の進行は早く、重症になりやすいので、注意が必要です。腹部の痛みと硬直はしばしば認められます。発熱が無いのに強い痛みが突然起こり、局所の発疹や著しい頻脈が乳幼児に認められれば、セアカゴケグモに咬まれたことを疑うことが重要です。

診断

診断に役立つ検査はないので、臨床診断だけが唯一の拠所となります。咬まれた後にセアカゴケグモを確認できれば診断は容易ですが、乳幼児や高齢者で症状を表現できない状況では診断は困難です。患者が全身に強い痛みを訴え、痛みの原因が他に考えられない場合、腹痛を起こして圧痛がないのに腹部硬直を認める場合、発熱がないのに著しく発汗したりする場合は、セアカゴケグモに咬まれたことを疑う必要があります。

治療

局所症状のみであれば、症状に応じて対症療法を行いますが、無効のことも多いです。特に疼痛に対する鎮痛薬の服用、あるいはモルヒネやペチジンの注射でも効果が認められない場合がしばしばあります。
局所~全身症状に対して最も有効な治療は抗毒素療法です。軽症の局所症状だけに止まれば抗毒素は必要ありませんが、セアカゴケグモに咬まれたことが明らかで全身症状が発現していれば、できるだけ早く抗毒素を筋肉内注射します。しかし、最初は診断がつかなくて、症状が出てから時間が経った場合でも抗毒素を使うべきで、咬まれてから1週間経過しても抗毒素は有効です。通常1時間以内(しばしば20分以内)に著明な効果が得られます。

まとめ

背の赤いセアカコケグモや落ち葉がたくさん付着した巣を見かけても素手で触らないようにしましょう。素手での庭作業や家のちょっとした隙間など注意が必要です。万が一噛まれてしまった場合は傷口を洗い流し、流血している場合は止血せずそのまま出血させて毒を出すようにし、出来るだけ早く医療機関(皮膚科・総合病院)に受診しましょう。