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先日お電話にて京都市南区のお客様からご相談がありました。「会社の車庫として使用している倉庫に野良猫が住みついてしまって、ノミの被害がすごいためどうにかしてくれないか」とのことでした。翌日に現地にお伺いすることができ、早速ガレージに入らせていただくと、入った瞬間にノミを目視で確認することができました。見るからに激しいノミの被害にあわれていることがわかります。お客様にお伺いすると、実際に従業員の1人がノミの被害にあわれたということでした。ノミに刺されると強いかゆみが数日間続き、赤い発疹が出ます。かゆみの症状は蚊よりもがしつこく、一般的な虫さされ薬では効果を発揮しない事が多いのです。猫を飼ったことがある人は、ネコノミに何度か刺されたことにより免疫があるため、少ない反応で済むそうです。逆に猫を飼った経験がなく、ネコノミに刺されたことがない人ほど、発疹の症状がひどくなりやすいといわれています。ノミによる被害は赤い発疹や、かゆみだけではありません。ノミに咬まれた際に、ノミの唾液に反応して水泡ができるなどのアレルギーの症状が出る場合もあり、また、かきむしることで二次感染の問題が出てくる事もあります。さらに、ノミにはサナダ虫が潜んでいる事もあります。気が付かないうちにノミの卵が手について、たまたま口に持っていき、サナダ虫の幼虫を口に入れてしまい感染する事もあります。小さなお子さんは下痢や腹痛を起こす事がありますので注意が必要です。
お客様にご説明をさせていただき、車庫を密閉し駆除剤を噴射していきます。車庫の外周にも薬剤を散布します。こちらの作業を2回実施していきます。ノミが発生する原因としては、今回のように野良猫が保有していて被害が拡大するケースがあります。しかし、ほとんどが外からの侵入になります。なぜなら、ペットの犬や猫が外を出入りして、庭や近くの畑にいるノミに寄生されることにあります。家の中でペットの体表で卵を産み、その卵がカーペットなどに落ち、ふ化を繰り返し幼虫がほこりなどをえさにして徐々に増えていきます。ペットを飼っていない人でも庭で作業をしたり、外出をした際に、着ている服や靴底にくっついて家に持ち帰ってしまうこともあります。ノミがいそうな場所を歩いた後は、車に乗る前や家に入る前に衣服を手で払っておくと家の中に持ち込むことを減らすことができます。また家にコウモリが出入りしたり、ネズミやハクビシンが住みついている場合これらの害虫にノミが寄生していると軒下や屋根裏などで繁殖する可能性も出てきます。動物の死骸を発見した場合なども、宿主を失ったノミが次の宿主を探しているかもしれないので、直接触ることは避けましょう。
ノミの生息場所としては、トコジラミの生息場所と非常によく似ていますが、ペットを飼っている場合は、ペットの寝床周辺もノミがいる可能性がありますので、注意が必要です。部屋の隅、カーペット、ベッド、家具の隙間など暗く通気が悪い場所はノミの幼虫の餌となるほこりが多いのでノミが住みやすい環境といえます。
ノミを駆除した後、再度被害にあわない為には対策が必要です。日常のちょっとした配慮が被害を抑制できるようになります。ノミの被害にあわないために、今からできる予防法をいくつかご紹介します。まずは、部屋を清潔に保つことが不可欠です。ノミが好む場所を中心に掃除機で徹底的に掃除しましょう。こまめに掃除をすることが効果的です。布団を干す際は、表面だけではなく裏面もしっかり風を通すようにしましょう。干した布団を取り込む際には、ノミをつぶしてしまう可能性があるので、たたかないで表面を少しはらう程度にとどめましょう。衣類の洗濯も怠らないようにして下さい。湿度が高く暖かい場所はノミが繁殖しやすい場所です。とくに梅雨から夏の終わりにかけては窓を開けての換気や、換気扇を使用して換気を心掛け、できるだけ湿度を下げることが重要です。冬も油断はできません。暖房器具の温度設定を低くするなど、できるだけ室内の温度を低く保ちましょう。
寄生虫の一種であるノミはあらゆる方法で家の中に侵入してきます。環境によっては家に侵入したとたんにあっという間に繁殖します。ノミを完全に防ぐのは容易ではありませんが、湿度が低く清潔な環境を保つことによって、繁殖を抑えるための対処や予防をすることはできます。完全に駆除をしたい場合は、業者に依頼することで高い効果が期待できます。ノミの特徴や予防法、また他のノミ駆除の事例などございますので、よろしければご覧になってください。
